日本物理学会実験核物理領域第18回若手奨励賞受賞者についてご報告致します。
第18回(2024年)日本物理学会実験核物理領域:若手奨励賞(第30回 原子核談話会新人賞)」には6件の応募がありました。申請数は例年より若干少ないものの、その内容はいずれも素晴らしいものでした。委員会として皆さまの活躍は大変嬉しい限りです。有り難うございます。
選考委員による厳正なる審査の結果、最終的に委員会は全会一致で田中 聖臣(たなか まさおみ)氏・ 七村 拓野(ななむら たくや)⽒・ 向井 もも⽒(むかい もも)氏の3⽒(順不同)を、実験核物理領域代表の若狭 智嗣氏を通して日本物理学会に推薦致しました。先日、若狭氏より、10月の日本物理学会理事会において上記推薦が承認され、受賞が決定したとの知らせを受けました。
受賞、おめでとうございます!!
3⽒の受賞対象者・対象研究名・対象論文および受賞理由は以下の通りです。
原子核談話会若手賞選考委員会委員長
宮武 宇也
田中 聖臣 氏
受賞対象論文:
1. “Swelling of Doubly Magic 48Ca Core in Ca Isotopes beyond N = 28”, M. Tanaka et al, Phy. Rev. Lett. 124, 102501 (2020).
2. “Charge-changing cross sections for 42-51Ca and effect of charged-particle evaporation induced by neutron removal reaction”, M. Tanaka et al., Phys. Rev. C 106, 014617 (2022).
七村 拓野 氏
受賞対象論文:
"Measurement of differential cross sections for Σ+ p elastic scattering in the momentum range 0.44-0.80 GeV/c", T. Nanamura, Prog. Theor. Exp. Phys. 093D01 (2022)
受賞理由
向井 もも 氏
受賞対象論文:
1. “High-efficiency and low-background multi-segmented proportional gas counter for β-decay spectroscopy”, M. Mukai et al., Nucl. Instrum. Meth. A 884, 1 (2018).
2. “In-gas-cell laser resonance ionization spectroscopy of 196,197,198Ir”, M. Mukai et al., Phys. Rev. C 102, 054307 (2020).
3. “Ground-state β-decay spectroscopy of 187Ta”, M. Mukai et al., Phys. Rev. C 105, 034331 (2022).
以上