HOME > 日本の原子核研究STORY

1903

長岡半太郎 土星型原子モデル提唱

 

アンリ・ベクレル、ピエール・キュリー、マリー・キュリーが放射能の発見によりノーベル物理学賞受賞

1908

ラザフォードが元素の崩壊、放射性物質の化学に関する研究でノーベル化学賞受賞

1922

アストンが同位体の発見と質量分析器の開発でノーベル化学賞受賞

1931

ローレンスが世界で最初のサイクロトロンを完成(1939年ノーベル物理学賞受賞)

1932

4月14日 コッククロフト、ウォルトンが粒子加速器を用いて原子核変換を起こす。(1951年ノーベル物理学賞)

 

5月10日 チャドウィックが中性子を発見(1935年ノーベル物理学賞)

 

8月2日 アンダーソンが陽電子発見 (1936年ノーベル物理学賞)

1933

荒勝文策がコッククロフト・ウォルトン型加速器を用い、日本初の元素変換に成功

1935

湯川が中間子論を発表

 

フレデリック&イレーヌ・ジョリオ=キュリー夫妻が人工放射線元素の発見によりノーベル化学賞受賞

1937

仁科芳雄が理研に、菊地正士が大阪大学にサイクロトロンを建設

 

フェルミが熱中性子により原子核反応を起こす。(1938年ノーベル物理学賞受賞)

1939

ラビが原子線の方法による原子核の磁気モーメントを測定(1944年ノーベル物理学賞)

 

ハーンが原子核分裂の発見によりノーベル化学賞受賞

戦後

理研、京大、阪大のサイクロトロン撤去

1946

日本物理学会設立

 

Progress of Theoretical Phyiscs創刊

1949

湯川 秀樹、中間子論で日本人として初めてノーベル賞を受賞

1951

マクミラン、シーボルグが超ウラン元素の発見によりノーベル化学賞受賞

 

第1回原子核物理学国際会議(INPC)がシカゴで開催

1952

阪大、京大、科研(理研)でサイクロトロンの建設がスタート

1953

1953年10月19日に原子核談話会が発足

 

全国共同利用研究所として京都大学に基礎物理学研究所を附置

 

欧州原子核研究機構(CERN)が設立

1955

東大附置共同利用研究所として原子核研究所(核研)を設立

 

セグレ、チェンバレンらが反陽子を発見。(1959年ノーベル物理学賞)

1956

日本での原子力総合研究機関として日本原子力研究所(原研)が発足

1957

藤田・宮沢が三核子力の存在を予言

 

ファウラー、ホイルらによる元素合成に関する論文発表(ファウラーが1983年にノーベル物理学賞受賞)

1958

杉本らによる電磁モーメント測定

 

ホフスタッターが原子核の電子散乱による業績でノーベル物理学賞受賞

1962

池田、藤井、藤田によるガモフ・テラー巨大共鳴の予言

1963

森永によるインビーム・ガンマ線分光の開拓

 

ウィグナーが対称性に関する業績により、メイヤー、イェンゼンが殻構造に関する発見によりノーベル物理学賞受賞

1964

丸森らによるボソン展開法の発明

1966

理研では多目的利用の60インチ可変エネルギーサイクロトロンが建設、稼動

 

東北大学に原子核理学研究施設が創設

1967

ベーテが原子核反応理論とその宇宙物理への応用によりノーベル物理学賞受賞

 

原子核構造国際会議が東京で開催

1970

山崎らによる210Poの11+状態の磁気モーメント測定と中間子交換流の発見

 

玉垣らによる高密度核物質でのp波超伝導発現の予言

1971

大阪大学核物理研究センター(RCNP)の創設

1972

鳥塚による巨大共鳴の研究

1973

RCNPにAVFサイクロトロン(K=140)が完成

1974

核研 SFサイクロトロン(K=68)が完成設

 

有馬らによる相互作用するボソン模型(IBM)の提唱

 

ボーア、モッテルソン、レインウォーターが原子核の集団運動の微視的理論によりノーベル物理学賞受賞

1976

RCNP 主装置AVFサイクロトロン(K=140)が稼動

1977

日本原子力研究所(原研)20 MVタンデム完成後はより広い基礎研究が
重イオン核物理の分野で進められる

 

第13回原子核物理学国際会議(INPC)が東京で開催。

 

東北大学にサイクロトロン・ラジオアイソトープセンター発足

1979

東北大では移転整備計画に伴い多目的学内共同利用の
AVFサイクロトロン(K=50)が設置され稼動

1981

岡、矢崎がクォーク・クラスタ模型で斥力芯の起源を説明

1982

原研では世界最高水準のペレトロン・タンデム(20RD)が稼動

1985

核研の次期計画として30 GeVに至る大強度の陽子及び重イオン加速による広範な研究
をめざした、後の大型ハドロン計画、J-PARCにつながる”大ハドロン計画”が策定された

 

谷畑らによる不安定核ビーム実験の創始

1986

松井らによるクォーク・グルーオン・プラズマでのJ/ψ抑制が予言

 

河合、上村による連続状態離散化チャネル結合法(CDCC)の確立

 

理研では重イオン加速を主目的とするリング・サイクロトロン(K=540)が稼動

 

欧州原子核物理共同研究委員会(NuPECC)創立

1991

阪大RCNPではAVFサイクロトロンに接続するカスケード計画、
リング・サイクロトロン(K=400)が完成

1992

堀内らによる反対称化分子動力学法(AMD)の提唱

1994

本林らによるクーロン分解法による宇宙核物理研究の開始

1995

本林らによる32Mgにおける魔法数の破れ発見

1996

早野らによる深束縛パイオニック原子の発見

1997

核研閉所。東京大学原子核科学研究センター(CNS) 発足

 

酒井、若狭らによるガモフ・テラー強度損失問題の解決

1998

永江らがシグマハイパー核分光に成功

2000

RHIC(相対論的重イオン衝突コライダー)稼働開始

 

理研GARISにて113番元素発見

 

アメリカ・ブルックヘブン国立研究所でRHIC(相対論的重イオン衝突コライダー)が稼働開始

 

田村らがハイパー核のガンマ線分光に成功

 

SPring8にてレーザー逆コンプトン施設LEPSが完成

2001

今井、仲澤らが二重ハイパー核を発見(長良イベント)

 

アメリカ物理学会原子核部門との共催でハワイ学会が始まる。その後2005, 2009, 2014, 2018(予定)に開催。

2004

理研GARISにて113番元素発見

 

森田らが理研GARISにて113番元素の合成に成功

2005

RHICにてQGPの存在が実証

 

大塚らがテンソル力効果による不安定核構造解明

2006

早野らが反陽子-ヘリウム原子の高分解能分光に成功

2007

理研にてRIビームファクトリー稼働開始。

 

南部、小林、益川がノーベル物理学賞受賞。

 

初田、青木らによる格子QCD計算による核力計算。

 

第23回原子核物理学国際会議INPC2007 が東京で開催。天皇陛下に開会式でご挨拶いただく。

 

原子核物理の実験分野と理論分野をまたぐ核物理懇談会の成立

2009

J-PARC 50GeVシンクロトロン稼働開始

 

アジア原子核物理協会(ANPhA)創立

2010

RIビームファクトリーで新たに45個の新同位体発見

2012

ニュースバルでMeV領域ガンマ線を用いた核物理研究開始

 

Progress of Theoretical and Experimental Physics創刊

2013

櫻井らによる54Caにおける新しい魔法数34の発見

 

仲澤らが、グザイハイパー核を発見(木曽イベント)

2015

西村らが重元素の起源に関わる110種の中性子過剰核の寿命測定に成功

 

田村、中村哲らが、ハイパー核で荷電対称性の破れを発見

2017

森田らの発見した113番元素がニホニウムと命名

2018

RIビームファクトリーで二重魔法核カルシウム60の発見

2019

岩崎らがK中間子と2つの陽子からなる「原子核」を発見


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