2021.6.14

ネオン20原子核の新しい存在形態 -アルファ凝縮状態の候補を発見-

大阪大学大学院理学研究科、京都大学大学院理学研究科、大阪大学核物理研究 センター、東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター、甲南大学、 宮崎大学、理化学研究所からなる研究チームは、中性子星の表面近くで現れる 原子核物質の新奇な存在形態(アルファ凝縮状態)の候補をネオン20原子核で発 見しました。大阪大学核物理研究センターのリングサイクロトロン加速器施設 にて原子核散乱と崩壊粒子の精密同時測定を行い、原子核の新奇な存在形態で あるアルファ凝縮状態の候補となる状態を世界で初めて指摘しました。この発 見により、中性子星表面なども記述するような低密度な原子核物質の状態方程 式への情報を得ることができ、原子核物理学の究極の目標の一つである原子核 の状態方程式の解明の進展が期待できます。

2021.2.25

陽子の中の反物質が持つ大きな非対称性の発見-

東京工業大学 、山形大学 、理化学研究所 仁科加速器科学研究センター、高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所は、陽子の内部において、反クォーク[用語1a]の運動量が大きい領域でそのフレーバー対称性が大きく破れていることを、陽子ビーム実験によって明らかにした。陽子の基本的性質を決める仕組みを解明する手がかりとして期待される結果です。

2021.1.21

スズ原子核の表面でアルファ粒子を発見-中性子星の構造とアルファ崩壊の謎に迫る-

理研仁科センター、ダルムシュタット工科大学、RCNPらの研究グループは、RCNPのグランドライデンスペクトロメータとLASスペクトロメータを用いて、スズ同位体(112Sn、116Sn、120Sn、124Sn)からアルファ粒子を陽子ビームで叩き出し、核表面にアルファクラスターが発達している証拠を得ました。今後、中性子星の質量と大きさの関係を与えるパラメータの決定に影響を与え、かつアルファ崩壊の原理解明に貢献することが期待される成果です。

2020.12.17

リチウム-11ハロー核内での中性子対相関に新たな発見 -ダイニュートロンの表面局在の証拠見つかる-

理研仁科センターらの研究グループは、理研RIビームファクトリーの多粒子測定装置SAMURAIスペクトロメータを用いて、代表的な中性子ハロー原子核であるリチウム-11(11Li、陽子数3、中性子数8)核中で、「ダイニュートロン」と呼ばれるコンパクトな中性子対が核表面に局在している証拠を得ました。この結果は、中性子星表面に存在していると考えられている低密度の中性子過剰物質での秩序形成や安定化機構の理解につながる発見であり、中性子星の構造解明に貢献すると期待できます。

2020.12.08

有馬朗人先生が12月7日にお亡くなりになりました

原子核物理学の黎明期から数々のご業績を残されただけでなく、我が国の教育や学術研究一般の発展に尽力され、俳句などの文化的な功績も残されました。
これまでのご活動に感謝申し上げ、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
【大塚孝治東京大学名誉教授による追悼文】

2020.11.20

「21世紀原子核物理の展望 ~トップ研究者が語る最前線~」がYouTubeで公開されました。

9月27日に開催された「21世紀原子核物理の展望 ~トップ研究者が語る最前線~」の動画が YouTube で公開されました。
たくさんのご来場ありがとうございました。

2020.11.11

仲澤和馬岐阜大学シニア教授が2020年度仁科記念賞受賞

仲澤和馬岐阜大学シニア教授が2020年度仁科記念賞を授賞されることが 決定しました。 受賞業績は「原子核乾板を用いたダブルストレンジネス原子核の研究」です。

2020.11.11

中性子過剰なタンタル核異性体で探る原子核形状の多様性  ー原子核構造の研究から重元素合成の起源天体解明に迫るー

KEK・和光原子核科学センターがRIBFに設置した選択型質量分離器(KISS装置)を用いて、短寿命なタンタル核異性体(187mTa)の生成・分離・観測に成功し、この原子核がプロレート変形(ラグビーボールのような形)をしていることを初めて突き止めました。 この原子核領域は金や白金元素を生み出した重元素合成の源とも考えられており、天体の中でどのようにして重元素が誕生したのかという謎の解明に繋がる研究成果です。

2020.11.11

小林信之さん(阪大RCNP)CNYang賞受賞

大阪大学核物理研究センターの小林信之さんが、 アジア太平洋物理学会連合(AAPPS)からCNYang賞を 授与されました。受賞業績は東京工業大学の博士課程時に 理研RIBFで行った、中性子ハロー核37Mg, 31,29Ne, 22Cの 分解反応、NSCL/MSUで行った 43S の励起状態の寿命測定、 阪大RCNPで行なった鉛のピグミー共鳴による構造研究などです。

2020.9.09

「21世紀原子核物理の展望 ~トップ研究者が語る最前線~(9月27日)」


核物理委員会主催で 「21世紀原子核物理の展望 ~トップ研究者が語る最前線~」 という一般向けオンライン講演会を9月27日(日)に実施いたします。 詳細は以下をご覧下さい。
 https://kc-i.jp/activity/feature/virtual-springx/cho_vol016/
講師およびタイトルは以下の通りです。
・初田哲男 理化学研究所 数理創造プログラム(iTHEMS)プログラムディレクター 「ミクロとマクロを繋ぐクォークの世界」
・櫻井博儀 理化学研究所仁科加速器科学研究センター センター長 「RIビームファクトリーで進展する元素変換科学」
・齊藤直人 J-PARCセンター センター長 「大強度陽子加速器研究施設J-PARCで、未来を加速する」
・梶田隆章 東京大学宇宙線研究所 所長 「重力波やニュートリノで探る宇宙と原子核物理学」
一般向けですので研究者ではない方もぜひご覧下さい。


© 2013 日本の原子核物理学研究  > サイトポリシー・免責事項 | 本ウェブサイトは、核物理懇談会ホームページ委員会が運営しています