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2021.12.17

RIビームファクトリーのバーチャルツアーができるホームページ
「ようこそ RI ビームファクトリーへ 加速器施設を探検!」が公開されています。

直接RIビームファクトリーを訪問するのが難しい今、是非お楽しみください。

2021.12.17

大阪大学核物理研究センターのサイクロトロン施設のバーチャルツアーができるホームページが公開されています。

AR360度動画なので、マウスで画面をドラッグしたり、スマホやタブレット端末で姿勢を変えることで視線を変えることができます。

2021.6.14

ネオン20原子核の新しい存在形態 -アルファ凝縮状態の候補を発見-

大阪大学大学院理学研究科、京都大学大学院理学研究科、大阪大学核物理研究 センター、東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター、甲南大学、 宮崎大学、理化学研究所からなる研究チームは、中性子星の表面近くで現れる 原子核物質の新奇な存在形態(アルファ凝縮状態)の候補をネオン20原子核で発 見しました。大阪大学核物理研究センターのリングサイクロトロン加速器施設 にて原子核散乱と崩壊粒子の精密同時測定を行い、原子核の新奇な存在形態で あるアルファ凝縮状態の候補となる状態を世界で初めて指摘しました。この発 見により、中性子星表面なども記述するような低密度な原子核物質の状態方程 式への情報を得ることができ、原子核物理学の究極の目標の一つである原子核 の状態方程式の解明の進展が期待できます。

2021.2.25

陽子の中の反物質が持つ大きな非対称性の発見-

東京工業大学 、山形大学 、理化学研究所 仁科加速器科学研究センター、高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所は、陽子の内部において、反クォーク[用語1a]の運動量が大きい領域でそのフレーバー対称性が大きく破れていることを、陽子ビーム実験によって明らかにした。陽子の基本的性質を決める仕組みを解明する手がかりとして期待される結果です。

2021.1.21

スズ原子核の表面でアルファ粒子を発見-中性子星の構造とアルファ崩壊の謎に迫る-

理研仁科センター、ダルムシュタット工科大学、RCNPらの研究グループは、RCNPのグランドライデンスペクトロメータとLASスペクトロメータを用いて、スズ同位体(112Sn、116Sn、120Sn、124Sn)からアルファ粒子を陽子ビームで叩き出し、核表面にアルファクラスターが発達している証拠を得ました。今後、中性子星の質量と大きさの関係を与えるパラメータの決定に影響を与え、かつアルファ崩壊の原理解明に貢献することが期待される成果です。

2020.12.17

リチウム-11ハロー核内での中性子対相関に新たな発見 -ダイニュートロンの表面局在の証拠見つかる-

理研仁科センターらの研究グループは、理研RIビームファクトリーの多粒子測定装置SAMURAIスペクトロメータを用いて、代表的な中性子ハロー原子核であるリチウム-11(11Li、陽子数3、中性子数8)核中で、「ダイニュートロン」と呼ばれるコンパクトな中性子対が核表面に局在している証拠を得ました。この結果は、中性子星表面に存在していると考えられている低密度の中性子過剰物質での秩序形成や安定化機構の理解につながる発見であり、中性子星の構造解明に貢献すると期待できます。

2020.12.08

有馬朗人先生が12月7日にお亡くなりになりました

原子核物理学の黎明期から数々のご業績を残されただけでなく、我が国の教育や学術研究一般の発展に尽力され、俳句などの文化的な功績も残されました。
これまでのご活動に感謝申し上げ、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
【大塚孝治東京大学名誉教授による追悼文】

2020.11.20

「21世紀原子核物理の展望 ~トップ研究者が語る最前線~」がYouTubeで公開されました。

9月27日に開催された「21世紀原子核物理の展望 ~トップ研究者が語る最前線~」の動画が YouTube で公開されました。
たくさんのご来場ありがとうございました。

2020.11.11

中性子過剰なタンタル核異性体で探る原子核形状の多様性  ー原子核構造の研究から重元素合成の起源天体解明に迫るー

KEK・和光原子核科学センターがRIBFに設置した選択型質量分離器(KISS装置)を用いて、短寿命なタンタル核異性体(187mTa)の生成・分離・観測に成功し、この原子核がプロレート変形(ラグビーボールのような形)をしていることを初めて突き止めました。 この原子核領域は金や白金元素を生み出した重元素合成の源とも考えられており、天体の中でどのようにして重元素が誕生したのかという謎の解明に繋がる研究成果です。

2020.11.11

小林信之さん(阪大RCNP)CNYang賞受賞

大阪大学核物理研究センターの小林信之さんが、 アジア太平洋物理学会連合(AAPPS)からCNYang賞を 授与されました。受賞業績は東京工業大学の博士課程時に 理研RIBFで行った、中性子ハロー核37Mg, 31,29Ne, 22Cの 分解反応、NSCL/MSUで行った 43S の励起状態の寿命測定、 阪大RCNPで行なった鉛のピグミー共鳴による構造研究などです。

2020.9.09

「21世紀原子核物理の展望 ~トップ研究者が語る最前線~(9月27日)」


核物理委員会主催で 「21世紀原子核物理の展望 ~トップ研究者が語る最前線~」 という一般向けオンライン講演会を9月27日(日)に実施いたします。 詳細は以下をご覧下さい。
 https://kc-i.jp/activity/feature/virtual-springx/cho_vol016/
講師およびタイトルは以下の通りです。
・初田哲男 理化学研究所 数理創造プログラム(iTHEMS)プログラムディレクター 「ミクロとマクロを繋ぐクォークの世界」
・櫻井博儀 理化学研究所仁科加速器科学研究センター センター長 「RIビームファクトリーで進展する元素変換科学」
・齊藤直人 J-PARCセンター センター長 「大強度陽子加速器研究施設J-PARCで、未来を加速する」
・梶田隆章 東京大学宇宙線研究所 所長 「重力波やニュートリノで探る宇宙と原子核物理学」
一般向けですので研究者ではない方もぜひご覧下さい。

2019.11.18

フッ素とネオンの同位元素の存在限界を初めて決定 -原子核の地図の境界線を20年ぶりに更新-

 

フッ素とネオンの「中性子ドリップライン(各元素において中性子数が最も多い同位元素の存在限界)」が、それぞれフッ素-31(31F:中性子数22、質量数31)とネオン-34(34Ne:中性子数24、質量数34)であることを初めて同定しました。

2019.10.18

新魔法数34の新たな証拠 -中性子ノックアウト反応で探るカルシウム-54の閉殻構造-

 

理研の重イオン加速器施設「RIビームファクトリー(RIBF)」におけるガンマ線分光により、中性子過剰なカルシウム-54の基底状態を調べ、中性子の「新魔法数」34の直接証拠を得ることに成功しました。

2019.7.05

重陽子による元素変換確率の増大-そのまま融合するか、分裂してから一部だけ融合するか-

 

長寿命放射性核種パラジウム-107を不安定核ビームとして取り出し、核子あたり50 MeV(50 MeV/u)のエネルギーで重陽子との原子核反応を観測した結果、重陽子による元素変換確率が増大していることが分かり、それは「不完全融合反応」過程を正しく取り扱うことで説明できることを示しました。

2019.6.15

宇宙のポップコーン-初期宇宙におけるクォーク・グルーオンからの粒子生成-

 

電子と陽電子(電子の反粒子)を正面衝突させ、クォークと反クォークの対に対し て、垂直な方向に2次的に生成されたさまざまなハドロン(グルーオンで結合したクォーク複合粒子)の横運動量を測定することに初めて成功しました。

2019.3.4

J-PARCハドロン実験施設のKOTO実験が 中性K中間子の稀な崩壊で世界最高感度を十倍更新

 

- 「物質と反物質の違い」の解明に第一歩を踏み出す -

2019.2.26

新種の超原子核 (二重ラムダ核) を発見

 

- 中性子星の内部構造の謎に迫る -「美濃イベント」と命名 -

2019.1.30

磁気モー磁気モーメントから分かる銅同位体の新たな姿 -極限までスピン整列度を高めたRIビームを駆使しムを駆使して測定に成功-

 

中性子過剰な銅同位体75Cu(陽子数29、中性子数46)原子核の励起状態の磁気モ ーメント測定に世界で初めて成功しました。本研究成果は、エキゾチック核の構造を特徴づける二つの原理、「殻進化」と「変形」の統一的な理解につながり、宇宙における元素合成過程の解明に役立つと期待できます。

2018.10.18

中性子過剰なスズ同位体の巨大共鳴観測に成功 -パイ中間子凝縮から中性子星の構造解明に一歩近づく-

 

二重魔法数核「スズ-132(132Sn)」に対する「巨大共鳴状態」の観測に世界で初めて成功しました。

2018.7.12

カルシウム超重同位体研究へ大きな一歩 -二重魔法性を持つ「カルシウム-60」-

 

重イオン加速器施設「RIビームファクトリー(RIBF)」を用いて、二重魔法数核 「カルシウム-60(60Ca)」を含む計8種の中性子過剰な新しい放射性同位体(RI)を発見しました。

2018.5.17

「放射性廃棄物の処理方法」が「21世紀発明賞」を受賞-公益社団法人発明協会平成30年度全国発明表彰-

 

理化学研究所(理研)と東芝エネルギーシステムズ株式会社、日本原子力研究開発機構、科学技術振興機構の特許「放射性廃棄物の処理方法(特許第6106892号)」が、公益社団法人発明協会「平成30年度全国発明表彰」の「21世紀発明賞」を受賞しました。

2018.4.13

真空の謎に迫る精密実験始動 -パイ中間子で探る超高密度の世界-

 

重イオン加速器施設「RIビームファクトリー(RIBF)」を用いて、「パイ中間子 原子」という“奇妙な”原子を、従来の数十倍の時間効率で大量生成することに成功しました。

2018.4.3

重いハイパー核 (フッ素19ラムダハイパー核19ΛF)の構造解明に成功

 

- 中性子星の内部構造を理解する手かがりに -

2017.12.22

73種の新同位元素を発見 -未踏の原子核世界の開拓が加速--未踏の原子核世界の開拓が加速-

理研の重イオン加速器施設「RIビームファクトリー(RIBF)」を用いて、マンガンからエルビウム(原子番号25~68)まで73種の新しい放射性同位元素(RI)を発見しました。

2017.11.6

新同位元素ルビジウム72を発見-原子核地図における"天橋立"構造-

 

陽子過剰な新同位元素であるルビジウム-72(72Rb)とジルコニウム-77(77Zr) を発見し、核図表において72Rbが天橋立のような構造を作っていることを明らかにしました。

2016.12.01

113番元素の名称・記号が正式決定。

113番元素の名称「nihonium(ニホニウム)」・元素記号「Nh」が国際委員会により正式に決定されました。詳しくは理化学研究所のホームページをご覧ください。

2016.09.14

イベント

大阪大学サイクロトロン建設の記録映画上映会。

大阪大学で1952年から1954年にかけて行われたサイクロトロン建設の記録映画上映会を行います。当時としては珍しいカラーの16mmフィルムでの記録です。
 •日時:9月28日(水) 16:15開場 場所:大阪大学会館講堂(豊中キャンパス)

2016.06.09

新元素名「nihonium(ニホニウム)」、元素記号「Nh」を日本グループが提案。IUPACによるパブリックレヴュー始まる。

森田浩介九州大学教授・理化学研究所グループディレクターらのグループが、命名権の認められた113番元素に対して元素名「nihonium(ニホニウム)」、元素記号「Nh」を提案していることを、国際機関(IUPAC)が公表しました。5ヶ月のパブリックレヴューの後、正式に認定されることとなります。詳しくは理化学研究所のホームページを御覧ください。当会ホームページの「研究最前線」森田氏の紹介もご参照下さい。

2015.12.22

テトラ中性子核を発見:中性子物質研究の本道を開拓

原子番号ゼロ番の新同位元素「テトラ中性子共鳴」を理研RIBF施設のSHARAQ磁気分析装置を用いた実験で、下浦享東京大学教授らのグループが発見しました。 テトラ中性子共鳴は、通常の原子核と異なり、陽子を含まず4個の中性子だけで構成されています。テトラ中性子共鳴の研究により、中性子星の中に存在すると考えられている中性子物質の研究の進展が期待されます。

2015.12.31

113番元素の命名権獲得!!

森田浩介九州大学教授・理化学研究所グループディレクターのグループが理化学研究所のRIビームファクトリーで合成した113番元素を、国際機関が新元素であると認定しました。森田グループには発見者として113元素の命名権が与えられます。欧米露諸国以外の研究グループに命名権が与えられるのは初めてで、元素周期表に初めて日本発の元素が加わることになります。「研究最前線」森田氏の紹介もご参照下さい。

2015.11.13

2015年度仁科記念賞発表

2015年度仁科記念賞が本林透氏(理化学研究所 仁科加速器研究センター 特別顧問)と櫻井博儀氏(東京大学大学院理学系研究科教授・理化学研究所 仁科加速器研究センター 主任研究員)に授与されることが決定しました。受賞者の業績は「中性子過剰核における魔法数の異常性の発見」です。

2015.10.28

第10回日本物理学会奨励賞(第17回核理論新人論文賞)発表

第10回日本物理学奨励賞(第17回核理論新人論文賞)が 菊地右馬氏(大阪大学核物理研究センター)、関澤一之氏(ワルシャワ工科大学)、 野村昂亮氏(GANIL)に授与されることが決定しました。

2015.10.28

第10回日本物理学会奨励賞発表

第10回日本物理学会奨励賞が野地俊平氏(大阪大学核物理研究センター)に授与されることが決定しました。

2015.10.28

第22回原子核談話会新人賞発表

第22回原子核談話会新人賞が市川裕大氏(日本原子力研究開発機構)および後神利志氏(京都大学大学院理学研究科)に授与されることが決定しました。

2015.09.29

湯川博士が予測した核力の痕跡といえる原子核中のスピン整列を観測(大阪大学)

大阪大学核物理研究センターにおける陽子ビームを用いた精密測定技術により、原子核の中の陽子と中性子の自転方向を反転させるスピン反転励起を系統的に測定した結果、陽子と中性子の自転方向がわずかに整列していることを初めて実験的に示しました。これは湯川博士が予測したパイ粒子交換によるスピン間力の痕跡とも言えるものです。

2015.07.15

イベント

HST15:High-Resolution Spectroscopy and Tensor Interactions

2015年11月16-19日
大阪大学中之島センターにて国際シンポジウム「High-Resolution Spectroscopy and Tensor Interactions」(HST15) を開催します。これは高分解能原子核分光とテンソル相互作用とを2本柱としたシンポジウムです。多数の皆様の参加をお待ちしています。

2015.07.13

イベント

GAMMA15:Frontier of γ-ray spectroscopy

2015年10月1-3日
大阪大学豊中キャンパスにて“Frontier of γ-rayspectroscopy” (Gamma15) を開催します。ガンマ線分光を中心とした核構造研究のシンポジウムです。前日の9/30にSUNFLOWER Workshopも同じ会場で開催されます。

2015.07.13

イベント

JCNP2015:第9回日中原子核物理シンポジウム

2015年11月7-12日
大阪大学吹田キャンパスで第9回日中原子核物理シンポジウム(JCNP2015)を開催します。講演は招待講演のみですが、日中で行われている主要な核物理研究の話が聞けるようなプログラムになる予定ですので、ぜひご参加ください。

2015.02.10

イベント

Nuclei in the Cosmos (NIC-XIV 2016))

2016年6月19〜24日
新潟市朱鷺メッセにて第14回宇宙核物理国際会議 Nuclei in the Cosmos (NIC-XIV 2016)が開催されます。 宇宙・銀河・恒星・星間物質の進化過程と元素の起源について、原子核を基軸とした 宇宙核物理の最大の国際会議です。多数の皆様の参加をお待ちしています。

2015.01.15

イベント

第5回「超アクチノイド元素の化学と物理」国際会議(TAN 15)

2015年5月25〜29日
福島県裏磐梯高原にて、国際会議 5th International Conference on the Chemistry and Physics of the Transactinide Elements (TAN 15) を開催します。超重元素の合成、核構造、化学に関する最新の研究成果を 議論する国際会議で、今回初めて日本で開催します。多数の皆様の参加をお待ちしています。

2015.01.15

イベント

NSTAR2015

2015年5月25〜28日
大阪大学銀杏会館(吹田キャンパス)にて、国際研究会NSTAR2015 (The 10th International Workshop on the Physics of Excited Nucleons、2年ごとで各国持ち回り) を開催します。 皆様の積極的な参加をお待ちしています。

2015.01.09

Quark Matter 2015

2015年9月27日〜10月3日

神戸六甲アイランドにて国際会議 25th International Conference on Ultra-Relativistic Nucleus- Nucleus Collisions (Quark Matter 2015) が開催されます。この高エネルギー重イオン衝突の物理に関する最大の会議は、1年半ごとに開かれており、第25回目の今年は日本がホストします。

2015.01.09

日本物理学会第70回年次大会

2015年3月21〜24日
早稲田大学早稲田キャンパスにて日本物理学会第70回年次大会が開催されます。

2013.09.24

2013.09.05

J-PARCの安全体制に関する要望書

(J-PARCセンター長、KEK機構長、JAEA理事長あて)


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