日本物理学会実験核物理領域第16回若手奨励賞受賞者についてご報告致します。
第16回(2022年度)日本物理学会実験核物理領域:若手奨励賞(第28回 原子核談話会
新人賞)」には14件(過去最高)と非常に多数の応募があり、かつ、その成果はいずれも素晴らしいものでした。委員会として皆さまの活躍は大変嬉しい限りです。有り難うございました。このため、選考は困難を極めましたが、選考委員で厳正なる審査の結果、最終的に委員会が全会一致で田中純貴氏・早川修平⽒・山我拓巳⽒の3⽒(順不同)を日本物理学会に、核物理委員会・中村哲氏を通して推薦致しました。先日、中村氏より、日本物理学会理事会において上記推薦が承認され、受賞が決定したとの知らせを受けました。おめでとうございます。
3⽒の受賞対象者・対象研究名・対象論文および受賞理由は以下の通りです。
選考委員長 岩崎雅彦
田中 純貴 氏
受賞対象論文:「希薄な中性子過剰核物質におけるαクラスター形成」
“Formation of clusters in dilute neutron-rich matter” Science 371 (6526), 260-264 (2021)
受賞理由
早川 修平 氏
受賞対象論文:「クーロンアシスト原子核束縛状態 Ξ-―14N系の発見」
“Observation of Coulomb-assisted nuclear bound state of system” Phys. Rev. Lett. 126, 062501 (2021)
受賞理由
山我 拓巳 氏
受賞対象論文:「3He(K−, Λp) n反応による KNN束縛状態の発見」
“Observation of a KNN bound state in the 3He(K−, Λp)n reaction” PHYSICAL REVIEW C 102, 044002 (2020)
““K-pp”, K-meson nuclear bound state, observed in 3He(K−, Λp)n reactions” Physics Letters B 789 (2019) 620–625
受賞理由
以上